美しいお経が届きました。
日本でいう金紙金泥版の摩利支天経を印刷製本したものです。台湾版です。
この摩利支天は大摩里支菩薩経所説のお姿ですね。宋代に流行したようです。
このスタイルの尊像は日本では臨済宗によくみられます。もっともイノシシの車でなく、七頭のイノシシの支える蓮台に乗りますが。
よくある三面六臂の武神型は日本で天台宗の五大院安然さんが感得して流布したものです。
七頭の猪は北斗七星の精霊。その辺から摩利支天も星宿の支配者としての性格を合わせ待ちます。
そこから中国では道教道教版摩利支天の斗母元君というのも生まれました。
つまり北斗七星の母君ですね。
天台密教が星の密教なら真言密教は如意宝珠の密教とでもいうべきかな。
さて、お経の内容は日本と同じですが発音が違うので真言の漢字表記は異なります。
表紙は紫檀木です。立派です。
台湾版 准胝懺法の本も取り寄せました。日本の密教にはみない中国風の前方便が前段についてます。