昔。もう四半世紀年以上前かな。
あるところに動物園などに動物を下ろす動物商がいて、時々遊びに行っていた。
珍しいマヌルネコなども着て。見に来いと店主が言うので店のストックのある二階に見に行ったが、此方の姿を見るや否や吹っ飛んできてギャアアアと威嚇する。
そういう全然フツーじゃないお店でした。
マヌルネコさんです。大きめの座布団くらいの猫ですがこうみえて野生ですから思い切り強烈‼
そんなわけで動物園向きだから私なんぞが買えるようなものも、飼えるようなものも、多くいたわけではないが面白いので遊びに行ってたまにアカリスや鳥類などを買ってきたりしていました。大きい鷲などもいて「安くするよ~。もっていく?」なんて言われたが半ば冗談みたいなものでした。
そんな店なのでもとより犬も猫もいない。ハムスターも文鳥もいない。全部野生。
珍獣奇獣がひしめいていました。
普通の客は少ないがある中年女性がきて、なんかの折に狐だかジャッカルだかのゲージに指を突っ込んでかまれたらしい。
「アンタっ。この動物かんだわよッ!」と店員の男の子に文句言った。
これがまたいわくありげな難物の子が多かったんですね。
最初無視していたが件の御婦人はカンカンです!
「アンタ。なんとかいったら!」とつめよる。
「・・・・あ、そう。オバサン。かまないってかいてあった?」でおわり。
この対応にもう物は言わなかったが心臓が止まるほどカンカンに怒って出ていった。
今でこそ「噛みます、手を入れないで下さい」とか書いてあるのが普通なのかもしれませんが当時はそんなのない。
「怒らせちゃったね。」と言ったら「まぬけだからだ。」で笑っておしまい。
でも私は当時それでいいと思った。
ホントは内心今でもそう思う。幼児ならいざ知らず。
動物は噛むものだ。見れば犬でもネコでもない野生動物なのは明白だし、犬や猫でも指を入れて絶対かまないなどという保証はない。
動物は基本噛むという認識こそが大事なのだ。
その認識は親切な表示より大事だと思う。過度の親切は学びも常識も失わせます。
どこまでも教えてくれないのが悪いんだという態度をフツーにする。
イヤイヤ、この店に問題ありという人のほうがきっと多いかもしれないけど・・・
そうでしょうとも、
私が店主だったらやはり注意書きは貼ります。
それが正しい在り方だからでなく、バカと争いたくないからです。
それだけ。
でもあえて言います。
親切すぎる世の中に慣れてるやつは私は嫌いだ!
そういう人はなんでも人のせいで気持ち悪いから少なくとも個人的に仲良くなりたくないな。
へそ曲がりオヤジの戯言です。(笑)