毎度の与太話ですのでただの笑い話程度に訊いてください。
「その後、瘴鬼はどうしているんだろう?」と思っていたら・・・
霊狐いわく「瘴鬼は去った。」という。
「え、でも疫病はますます猖獗を極めていますが・・・?!」
「瘴気は別世界から来ているのでな、そうながながとはこの世にいられないのだ。
もとの割れ目から去っていった。欧州にいた奴がこれがアフリカに南下しようとしていたのだが、下がりきれないでその前に帰ったようだ。
でも、面倒なのはこれからだ。残った菌をぶり撒く奴は別にいる。こいつらは人が死ねば死ぬほど喜ぶ。」
「だれです。」
「まあ、いわゆる悪鬼の類だな。破滅的なことを喜ぶ。こいつらは人と人がいさかいを起こすと大喜びする。戦争なども大好きだな。瘴鬼は巨大な虫のような奴だから智慧はない。こいつらはそれに便乗する火事場泥棒だ。
野盗の鬼類だ。
瘴鬼のような巨大なものではないが沢山ウジャウジャいる。
こいつらの悪意のない連中は施餓鬼なんかしたらよばれに寄ってくるやつらよ。
人間もいろいろいるだろうが鬼にも悪い奴とそうでもない奴がいるんだ。
まあ見えない世界では戦争だな。
・・・こいつらを平らげないと地上にも(人と人の争い)にも飛び火する。」
「仁王経に鬼神乱れれば天下乱れると言いますが・・・こういうのをいうのかな。」
「阿修羅と天の戦いもあるが、それは地上では天変地変となる。
こいつらはもっとずっと下等なものだ。一緒にしたら阿修羅が聞けばひどく怒るだろうよ。
教えてやる。こいつらはな、もともとはお前ら人間の仲間だぞ。
下等な人間どもの意識があつまって具体化した奴よ。まあ。怨霊の群れみたいなもんだな。
地上とこういう見えない世界はいつも相関関係にあるのだ。」