毘沙門天には二十八使者というご眷属がいます。
そういう説はないけども二十八宿とも対応しているかもしれないと思う。
実に様々な御利益を担いますが行ってみればこれは毘沙門様の御利益を分担しているのでしょうね。
「摩訶吠室羅末那野提婆喝羅闍陀羅尼儀軌」求使者品第七にでてきます。
信貴山では浄土宗の二十五菩薩「お面被り」のようにして行列を作る大祭があります。
二十八使者について詳しく知りたい人は国訳秘密儀軌の第四巻61～63頁に使者の役割と呼ぶ方法が出でてます。
こちらにも記載があります。朝護孫子寺様のサイト
毘沙門天は護法天の中ではもっとも菩薩に近い存在だと思います。
高野山あたりだと如来に近い内証を持つとさえも言う。
よく観音菩薩の信仰には間違いがないといいます。
ようするに観音様は人の心から邪なる気持ちを退けて正道に引き戻す力が強いからでしょう。
聖天尊なども本来まっとうな護法神ですが、とかく毒々しい願いをかけて毘那夜伽信仰に堕してしまう。
ともするとそっちにいく。
何でも叶うといわれる聖天信仰は人の赤裸々な欲望を思いきり引き出してしまう。
だから聖天は拝んでは駄目な人、この人には信仰させれないな・・・という人はいるわけです。
それが聖天信仰したい人ほどえてして強い。
広大な利益を誇る毘沙門天は「毘沙門天王功徳経」によれば何を御祈願してもよいが 功徳善根 一切衆生 父母孝養 国土豊饒 無上菩提を前提とした祈願のみに対応する。実に正法護持の天らしい方です。要するに志のない祈願は受けないのが毘沙門天。
故にもっとも安心して？信仰できる天尊と言えましょう。
拙寺では十一面観音と聖天尊の祈願がありますが、十一面様の御祈願の中で毘沙門天の御真言は福寿増長のためによくお唱えしています。
