前の東京オリンピックの時、2個の金メダルを取ったエチオピアのアベベ選手は
水道が整備されていなかった当時のエチオピアへのお土産にあるものを大量に買った。
なんとそれは水道の蛇口だ。
彼は日本各地で蛇口をひねりさえすれば水が出ることをまるで魔法のように感じて、それを水利で困っている故国の人たちへお土産として買ったのだった。
彼の胸には故国の人の心底喜ぶ顔が浮かんでいただろう。
これは決して笑う話ではない。
当時から今に至るまで水道を平気で使い、特に便利とも思わない我々。
でもいまだに水がそんなに豊富には出ない国だってある。
井戸掘りに日本から海外青年協力隊がいって協力している国だってある。
そんな国では水が欲しい時にふんだんに手に入れば「わ~、幸せ!」となるだろう。
この様に幸せとはイヴェントや物ではなく実は感情であり、感じるものなのだ。
見渡せば幸せの種はたくさんあるでしょうに・・・
ガス、電気はもちろん。医療、治安が手に入らない国だってたくさんある。
我々はそれらに囲まれているのにどうだろうか?
例えばうちは地理的には里山で不便なところだが、15分のもいけばコンビニで日用品は手に入る。
その気になれば一時間ほどで東京にも行ける。でも世間的には不便だよねえという。
隣の町に買い物に行くのに何十キロという地域だってある。
例えば豪州に行ったときには如実にそれを感じた。
「幸せになりたいなあ」と祈るあなた。
それはそれで結構ですが・・・
本当は「幸せを感じたい!」と祈るべき人も多いのでは。
諸神 諸仏 諸菩薩よ。今日も恵みに気づかせていただきますようお祈りします。