美しい普賢延命菩薩像の修復ができてきました。結構大きい。
これは二臂金剛薩埵の姿をした延命菩薩像で天台流の尊像です。真言流は二十臂。蓮華座の下のゾウさんも四匹でもっと派手な感じ
三つ首のゾウはエラワン象と言って帝釈天の乗り物。
普賢延命も帝釈天を仏教の菩薩にかたどったような方です。
天台流の方が原型に近いのかもしれません。
K師からかなりコワい方ですよと言われていたので・・・・どうしようかな。
確かに24,5歳で不動尊花水供を習った頃は普賢延命の真言はピンと来なくてうまく扱えなかった。
なにより私が行者として未熟だったからだと思う。
何せ普賢延命法は四箇の御修法のうちにも数えるので極めて重い尊格だ。
到底未熟な若僧が拝めるものではないですね。
もちろん尊像はなく不動尊の祈願の中で真言を唱えるだけだったが感応はなかった。
相手にもされていないのだと思った。
仏によってはそういうことがある。
よく世間で○○尊を拝んで全然御利益がないとかぼやくが実はそれもそういうことだと思います。それで信仰変えたりするが本当にダメなのは仏ではない。自分だ。
ただ、庶民信仰の尊なら本当は感応があるまで拝めな修行になるのだが・・・普賢延命はそういう生やさしい仏ではない。
それで延命祈願ならぬ准胝仏母の真言を使ってきた。准胝仏母は在家でも拝める間口の広い方ですから拝みやすいし。
以後延命の祈祷はずっと現在まで准胝さんの真言でしてきました。
今更あまり変えようとは思いませんが・・・拝んで何とかなるかしら。
以前とは違うとは言い切れない。
まあ、そのうち普賢様御自身がどうするかお決めになるでしょう。
そういうものだ。