金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

失明が完治したハタタテダイ

この前、長らくの失明から徐々に立ち上がったハタタテダイが完全に視力を回復したらしく縦横に泳ぎ餌を食べだしました!
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なぜ治ったのかはよくわかりません。
私にしてみれば「驚き」です。
実際ブランク抜きで通算30年以上海水魚を飼育してきましたが、こんな例は初めてなのです。
勿論何の治療もしていません。
完全な海洋生物や魚類の病は環境をととのえることがなによりも第一で薬は二の次。しかも薬剤や淡水浴などを下手に用いればかえって死なせたり、弱らせる結果になることが多いからです。
従て今回も海水を入れ替えることくらいしかしていません。

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私自身はこれはやはり准胝様に拝んだお陰でしかないと思っております。
「エ~そんなこと!あるわけないでしょ?」と思う人もいるでしょうけど、元来仏教の対象は一切衆生です。人に限らないんです。
だからハタタテダイだって衆生でしょ。

そもそも准胝様の画像は海中から出現して左右に難陀、跋難陀の二大竜王を従えますから、もともと水や海の性質を持つのだと思います。
准胝尊の色である月の色や生命を生む母というイメージも水につながっています。生命の起源は海ですしね。
我々も母の胎内では羊水にの中で育つ。
だとすれば水族も感応あってしかるべし。むしろ相応か?と思います。

長い間。人間の難病には毎月の御祈祷でよく准胝尊の真言を拝み霊験の確かなことはよく知っていましたが・・・これからは人間以外の他の生き物にも使ってみようと思います。

私の考えですが、ハタタテダイもそうですが動物に有効というのはこれは相当強い法験が期待できるということです。
なぜなら動物や鳥、魚、昆虫は人と違い信仰はできませんから。
かわりに飼い主が祈って感応するということは、信仰を知らない第三者にも強烈に作用するということなんですね。

准胝三七法という延命秘法を今度念誦10万遍終えた希望者に授けたいと思いますが、法友に聞いたところでは受者本人だけでなく、縁者が皆、延命の功徳を受けると言われているそうです。つまり受信者がなくても発信だけで届く威力がある。これは大きな功徳です。

そもそも、准胝はその真言自体に大きな意味があり。、ウィキペディアでは准胝は五守護女尊やマーリーチー(摩利支天)と同様に、特定の陀羅尼(女性名詞のダーラニー)と結びついた女尊である
といっています。
准胝仏母のこうしたことを私は知りませんでしたが、これは馬頭観音も同じことです。
実際、儀軌ではあらゆる諸尊が真言の威力を競ったところ。馬頭観音の真言は威力抜群でよくこれを超えるものはなかったといいます。
准胝真言にも同じことが言えるのだと思います。

ほかにも寝たきりの人とか、精神錯乱など意思疎通困難な病気の場合も有効と思います。
信仰できる状態の人ならハタタテダイとは事情が違うのですから、ご自分がまず信仰していただかないといけませんが、つまり原理的には信仰のない人に対しても祈れば陀羅尼の功徳が及ぶということになります。