普賢延命菩薩、かなり傷んでいます。
私的には普賢延命菩薩はもっとも拝みにくい仏さまでした。
白戸師匠から伝授をされた不動尊華水供の延命真言は普賢延命菩薩でありましたが
どうも全然しっくりいかない。
で、延命と言えば専ら准胝仏母の真言ばかりとなえていた。
だから授かったはいいがこれは修されないというのもあります。
なんでも授りさえすれば祈れるわけじゃない。
かって大元帥明王祀りたいという在家の人がいたので止めた。
そういうものは確たる理由もなく、個人で祀るレベルではない。
御修法の本尊などは個人は祀るべきではない。
恐懼してしかるべきだ。
勿論「普賢延命法」は御修法ではなく通常法のバージョンもある。
私は同門のK師からそういう普賢延命の普通法は受けた。
だが、この年になって徳の薄い身にも最近そろそろ普賢延命さまとのご縁もできてきたようになんとなく感じる。
修繕して拝んでみようと思う。
K師からは師匠が「普賢延命、結構怖いほとけ様だよ」と言っていたと聞く。
普賢延命の軸をかけて眺めていたら、玄狐がきたりて一首謳う
東風ふかば末は散りぬる桜花
光のどけきみちのべに
あおぐ今こそ嬉しかりけれ
命ある今をまず喜んでこその延命法ということであろうか。