金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ギャップの悲劇 NOマスクを注意して半身不随に

news.yahoo.co.jp

 マスクを着けていないことを注意した男性を投げ飛ばして首の骨を折る大けがを負わせたとして、兵庫県警は7日、神戸市長田区、運送業の男(25)を傷害容疑で逮捕した。容疑を一部否認しているという。

 

人は自分が禁止され続けたことを堂々とされると相手を憎むという原則がある。

なげ飛ばされた65歳は私とほぼ同年代。あれこれと子供が厳しくしつけられた世代だ。

義務教育時代なら先生から手を上げられるなど普通のことだった世代。

学校でも会社でもダメだしされたり罵られるのは日常茶飯事。

その規範となる世の中の価値観もほぼ一つだ。それを常識という。社会正義ともいう。

 

方や25歳は本人の嫌がることはしつけだろうが礼儀だろうがでも強制されない場合も多分にある世代。多様性に富むあまり極端に言えば常識だからという縛りはほぼ通用しない。それって誰の常識だよ?人に迷惑かけなきゃオーケーという認識。

あえていうなら、この世代の常識は人の自由と権利だ。

このギャップが悲劇を生んだ。

「怪しからん若造だ!社会のルールを守れ」という被害者と

「余計なこと抜かすな、勝手だろ。糞爺が!」という加害者。

でも老人を首絞めて投げ飛ばすのは明らかにやりすぎだ。

暴力はどの世代だろうが許されない。