私はこの父親、対応のしかたは無教養ではあるがとんでもないとは思わない。
言っていることは間違っていない。むしろその通りだとさえ思う。
容疑者は成人している。
極端に言えば犯罪に関連のある行為がないなら、親族が世間に詫びる必要もないと私は思っている。
安倍元首相を殺した山上容疑者の母親の場合は母親は反省し詫びてしかるべきだ。
山上の行為は凶暴で身勝手、短絡的だが、その原因は邪教に入れ込んだ母親にもあるからだ。
だが今回の容疑者はそうではない。
親の責任からはとうに離れている。
家族が彼をどう思うかは家族の問題で世間が指弾することではない。
生育環境が良くなくても立派な人はいる。
生育環境がと整っていてもくだらない奴はくだらない奴だ。
だからどうあれ容疑者を家庭の被害者などとは微塵も思わない。
だから犯人が保護下にない以上、親や家族を指弾することはいらないことだ。
昔の王朝みたいに為政者を殺そうとたくらんだ罪人が出れば一族連座してことごとく懲罰みたいな考えは無用だろう。
ただしこの本人は徹底して厳しく罰すべきだ。
それが必要かつ十分なことだと思う。
家族も痛みを知るべきというならそれで充分だろう。
実際、祖母も父も痛みは受けている。どう感じるかはその人それぞれだ。
それ以上必要ないだろう。
親族が借金支踏み倒して逃げても支払う義務がないのと同じだ。
親族の行動にまで責任が取れる人などいない。