金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

見送りイヌ「文福」

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[寺澤さんが退院した日の午後6時半ごろ、文福が「看取り活動」を始めたのです。ベッドに上り、慈しむように寄り添いました。寺澤さんがホームに帰ってきた際に見せた行動と同じなのですが、その雰囲気は全く異なっていました。私たちが何回も見てきた、間もなく逝去する入居者に寄り添う文福の「看取り活動」の時と、全く同じ雰囲気だったのです。文福の「看取り活動」を科学的に説明することはできませんが、その独特の雰囲気は、この日初めて文福に会った寺澤さんの家族にも、はっきりと分かるものでした。  残念ながら文福の「看取り活動」は今回も正しく、翌日未明に寺澤さんは家族に見守られながら逝去されました。]

 

 

私の場合、死ぬときにどうしてもこの人に見送ってほしい人はあまり思いつかない。

そもそも意識もないだろうしね。

もしも魂が離脱して見下ろしたと考えても動物が見送ってくれるならばそれでもいいなあ。

死は千人万人に惜しまれようと、ひっそりと孤独死だろうとどんな状態でも孤独なものですから。

一遍上人も「六道輪廻の旅路には伴う人もなかりけり。一人生きては一人死す 生死の道こそかなしけれ」と言われています。

だから見送りがたとえワンコだって全然いいんです。