見習い弟子からこんな質問をもらった。
うちの祈願は値段によってすることを変えている。
ならば高い御祈祷ほどよく効くのか?
いいえ、そうではありません。
祈願の難易度に比してご祈祷の規模が大きくなるだけのことです。
つまり必要と思われることがいろいろな規模であるというだけのこと。
たとえば昨日飲みすぎ食べ過ぎで胸やけしているのだというのに入院して内視鏡で様子を見るなどは無用です。
でも胃癌のおそれがあるというのに胃薬だけ出しておけばいいというものではない。
それと同じこと。応病与薬。
同じようにもう病気が進んで助からないという人に医療を施しても癒えません。
するのは痛み止めだけ、
そういうレベルもあります。
ですから娘がちょっと風邪気味ですから六段の大護摩たいてくれとかはいらないし、ましてや、そんなことしたからといって必ずしも早く治るものでもない。
はっきり言えば可能であるなら皆が皆、大祈祷というのが理想的なわけではない。
寿司の梅 松 竹のようなものとは違うので祈願量が高いほどレベルが高いということではない。
状況に応じて必要なことをするのみ。
で手間と時間がしっかりかかるご祈祷がいわゆる上のご祈祷というだけのこと。