弟子で蜂式を打たれて難儀していたものがあって呪詛返し祭文を施して加持人形を渡したらそれで来なくなったが、一年たって切れたらまた来たという話をずっと以前にしました。
この蜂式というのは実は天狗の式だというのが今回教えてもらって分かった。
蜂は天狗の化身的な考えが背景にある。
ずいぶん古風な式法だと思ったが天狗の呪詛ならそう珍しくはない。
まあ、蜂式の返し式は知らぬが五体加持して呪詛祭文だけ唱えて加持して置いたら一応止まった。
師伝の法で英彦山豊前坊の「飛竜剣」という法があり、これは大天狗、豊前坊の調伏法で式打ちの一種だ。
私の師匠の術もかなりそういうものがあったたので効いたのだろうと思います。
一年したら術が切れてまた来たというのでしまいに面倒なので呪詛祭文だけ本人に教えておいた。
一応加行もした身だし、もともと、そういう術者の家の出のひとだから扱えるだろう。
術にはそれを盛る器が要る。
こういうこと言うと教えて欲しいという人もあるが誰でも彼でも有効ではない。
そういうものだと思います。