「遠野市呪術展」 7/21~9/24に開催
是非、術者としては行ってみたいですね。写真は呪詛返しの霊符三種。
真ん中は文字からしてみさき神に対する還しですね。
みさきは呪法を使う場合の運び手で陰陽道の式のようなもの。眷属霊です。
一般の怨念などよりはるかに怖いですね。
いかなるみさき神と付き合うかで術は決まります。
ただし呪詛返しでなく呪殺などをする人はしまいにそれしかできなくなる。
そして呪術というのはどんなものでもこの「みさき」が動かないと本当にはききません。
一年殺し、三年殺しといろいろあります。
三年殺しは手もちの江戸期の古文書によれば映画の「デスノート」の様に頓死はしませんがひとたびかければ知らず知らずにみさきが心臓を食い破って死に至る恐ろしいものと言います。夜、妙に続けて眠れないときはその始まりでだんだん重症化すると記されています。心臓に入るのはなぜか。
答えは心臓に入ったらみさきは容易に返せないそうからだです。
アナ恐ろしや!逆に言えばかけてしまってそうなれば術者も解けない。
でも、思うにそもそも当時の医療では心臓病はなおりにくいのでこんな記述になったのかもしれませんね。
心臓をかじるみさき神、此の式法は何となく夜叉神のダキニ衆を思わせます。
密教の眷属は本尊に付随するので行者が眷属を自由に操ることは基本的にはできません。
本尊の意思任せです。