大祭のほかは普段は荼吉尼天供は特にしていないのですが、あるご祈願で霊狐さんがそれをしろという。
なんでかと思ったら「ここだ、ここだ。」といって小さなダキニ天の御厨子に霊狐さんが入り込んでいるようだ。
荼吉尼天に昇格したのか、一時的に本尊の荼吉尼天に頼まれて代わりをするのか知らないが・・・
へえ、梓霊狐はこんなことしたことないのになあ、気まぐれか、本尊の命令か知らんけど。なんかなあ・・・
で、浴油の間、ずっとオンダキニギャチギャカネイエエイソワカとくわえて念誦している。
どうもこの御厨子の尊像が気にっているらしい。
「うんうん、それでよい。それでよい。」という。
なにがそれでよいのかわからんけど・・・・・。
「でも・・・このお像は天女ですよ。」霊狐さんはどうも男狐らしいのでそう言うと
「そんなことはどうでもよい!
世の中には女神の額がかかっている神社で実際は男神が働いていたり、男性の神なのに女神がいたり、歴史人物の社なのに眷属の動物がいたり、そんなことはいくいらでもあるぞ。。」といわれた。
そういうものらしい。
荼吉尼天というのも一定の力を持った霊狐のそういう役職のようだ。