金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自分でする宝篋印陀羅尼の書写と宝塔供養

宝篋印陀羅尼を供養したいという御希望を聞きますが、わざわざ当院の講員にならなくても、それはご自分で書写していただければいいのです。

どんなに下手でも梵字を知らなくても見様、見真似でいいのです。見た目きれいな印刷物よりはるかにありがたいです。

梵字が苦手なら漢字でもよい。

字が下手かうまいかは少しも関係ないですが、もし書き損じたら、般若心経をあげて焚いてしまっていいです。

舞い上がると危険ですから、必ず細かくちぎって台所の流しなどで焼いてください。

あるいは古い祈願札などを焼く時に一緒に焼きにだすのもいいです。

 

当院は形式を整えて宝篋印塔建立のミニバージョンとして講員に美しい金箔押しの宝塔を作成して授与していますが、塔も何もそのような見た目の立派なものに限らず、紙粘土で作ってもいいのです。※ 決してお気軽でいいという意味ではない、力に応じてという意味。

 

宝篋印塔供養の豪潮律師も小さな土塔を作っていますし、尊勝陀羅尼信仰の願海阿闍梨もそうです。

泥で作った願海様の尊勝塔など手ずからお作りかと思うと、とてもとてもありがたい感じがします。仏具屋の立派な塔よりはるかにありがたい。

当院では舎利を授与し開眼していますが、そもそも陀羅尼自体が舎利と同じ功徳をもちますからそこはそんなにこだわらなくていいのです。

当院でやる場合は「信は荘厳より起こる」というのでなるだけ整ったものと思っていますが、ご自分のお力の及ぶ限りで十分なのです。

 

なお、宝篋印塔を祀り信仰としての指導を引き続き受けたい方は講員になっていただく以外はないです。わからないことがあればちょくちょく羽田にメールで聞けばいいなどというのはご勘弁ください。

無理もいりませんが安易も断じてなりません。それが私の考えです。