だいぶ昔、拙寺でちょっとしたことでいざこざがあった女性二人。
ほんのささいなことだったのに・・・
そのうち一人から「家に帰っておがんでいたら最近、彼女の姿が祭壇に現れてにらむんです。きっと念飛ばしてるんです。どうしたら・・・」という。
霊能者ではないけどちょっとそういうものが日頃から見えるとかいう人。
だがそれ以上に猜疑心が強いのだろう。
「それ、思い過ごしでしょ」といっておいたが・・・
そうこうするうち、もう片方からも同じような電話をもらった。
「きっと恨んでいるんです!拝んでいると彼女が出てきてじっと見ている。」という。
どちらも拝んでいる時出てくるというのは拝む・寺・相手の彼女で連想しちゃうんだろうね。
古い映画だけどキューブリック監督の「博士の異常な愛情」という映画があった。
米ソが猜疑心からミサイルを討ちあってしまう話。
ホットラインで話し合いをしてお互い誤解がとけて何より!とか言いながら、第三次世界大戦のミサイル攻撃のボタンを押す。
生霊がどうのというのって大概そんなのが多いんですね。
「じゃ実際来たらどうするんです?」
「帰れ!」といっておけばいい。
実は自分にアンカーがあるから来るんです。
つまりつまらないことなのに、その件に深い興味持って詮索している。
それ、やめりゃいいんです。
「どーでもいいわ」でいい。