お施餓鬼にかぎらず供養の趣旨の一つはお布施をするということがあります。
ただのお経で得したと思うのは大間違いです。
私も自分で供養するのみでは布施にならないので蒼龍院さんに御施餓鬼供養を頼んでいます。
不動明王は亡くなった方が初七日に最初に出会ってできるだけ悪業を除いてくれる仏。
それがお不動様。
台密では修行者の相手をしてくれるのはお不動さん。
それだけ浄化のパワーが強い。
私自身も光明供はお不動様の御前ですることが多い。
滅罪というと阿弥陀様、地蔵様、観音様と思いますが、剛強難解の人の罪障を除くのはお不動様でしょうね。
とりわけ成仏できない方は懺悔がまるきりできない。懺悔は強烈な恐れが呼び起こしてくれます。
優しい菩薩様は無理強いはなさらないけど、お不動様は亡者の襟髪つかんで「こっちへこい」とばかりにあげてくれる
チベットの死者の書・バルバソドルでも何日目かに諸々の大忿怒尊が立ち現われ、浄化してくれる。
ですが彼ら恐ろしい巨大な忿怒尊は元を言えばいずれも我々の心に潜む仏の知恵の化身なのです。
バルバソドルでは怖れて逃げてははならないといっています。
また不動尊は十界互具の仏、つまりその体に地獄から仏までの十の世界を宿らせているお方。
地獄に仏といえば地蔵様と今一人は不動明王です。