「どなたもみ~んな、お友達」というのは誰でも受け入れるというメッセージとしては善いが、それは建前だ。
人間は本当はそうはいかない。
小学生の時、おとなから同級生をして「ああ、あの子も君のクラスの友達?」と聞かれて「違う」と言った。
後から同級だとわかって「やはり同じクラスの友達じゃないの?なぜ違うなんて嘘を言うの。」と言われたが、その時「お前こそなにをいうのだ。クラスが同じなだけで友達などと思う人間がどうかしている。」と思った。
その考えに今でも訂正はない。
仏典でも親しみ近づくなかれという人たちの特徴を示している。
親友というのは幼馴染や昔から付き合いのある人相手だと思いやすいが、本当の親友は志を共にする者だ。
友という言葉だが志をともにするから友なのだと思う。
だれであれ親切に感じよく接するのは大事だが、そうでなくては友にはならないものはしょせんが友ではない。