古い知人から先祖の墓じまいで新しい墓所に変わるのだけど、今までおいていた地蔵尊が置けない。
叔母上の供養だかで建てたものらしい。
それを措いてくれという。
断りました。
前にも言ったがこういう場合は当然供養料つけて頼むのが筋で「さしあげます」とか「奉納する」などというものじゃない。
金がないからただ引き取ってくれというならこれは伯母上にも地蔵様にも失礼です。
これは形は同じ仏像でも皆の為に地蔵様を建立したいがどうかと住職に話を持っていくのとは全然違う。
個人の慰霊のためのもので墓石と同じ。
「墓石たてさせろ」というのに無料という法はない。
そういうものは自宅の庭、もしくは家の中にでもおいてお祀りしたらいいと言っておきました。
私の修行した大井の大福生寺には霊能者石川恵照師が建てた地蔵様がある。
その由来は石川師の信者さんに高徳のご先祖霊があって、その方が小高い桜の咲く丘に地蔵尊を祀ればそこを行き来する人を利益するとの霊告があったそうだ。当該地に大福生寺がふさわしく住職に相談のうえ建立したもの。こういう衆生利益のものは個人のものとはまた格別だ。