在家の方から五大明王の開眼を頼まれた。
わざわざ作らせたという。
果て、困った。
そんなの在家でそのまま祀っていいものかな・・・普通はダメだね。
困って「霊狐さんどう思う?」と聞いたら
「そりゃ、なにか行してもらったらどうか」というので
それで仁王護国般若経を100回読んでもらうことにした。
まあ、このお経は五大明王の本軌。
在家の方ですから密教作法なしで素読してもらう。
ここのところは私はハッキリ区別します。
密教は得度した人でもほんの一握りの方にしか指導しない。
むく、むかないがある。
伝授の啓白にも「人を選び、器を選び これを許し」授けるものと書かれている。
むかないと判断したら請われたからと言って指導したりはない。
むしろ、むく人の方が少ない。
ゆえに「どうせ100巻も読むのだから密教作法まで教えよう」などの指導はしない方針。
こういう課題設定は非常に大事だと思う。
お金出せば仏像は買えるだろうが、仏を祀るとはそういう軽いものではあるまい。
開眼はそれからということで。