金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

映画「陰陽師ゼロ」「ゴジラ×コング」

午前中にう来客二件の後、久しぶりに休んで映画を二本見ました。

「陰陽師ゼロ」「ゴジラ×コング」

まず「陰陽師ゼロ」

wwws.warnerbros.co.jp

この映画は映像はとてもきれいです。

この映画は陰陽道を心理的な技としして設定しており、鬼や妖怪などはいないと言う前提。

竜なども感情の象徴として出てくる。

其の中で想念を実体化できるのが安倍晴明という天才であり、宮廷陰陽師の世界の権力闘争を描いている。

荒俣さん原作ではないと思うけど源博雅が大脇役で出てくる。

同時代の人であったらしいが果たして付き合いがあったのだろうか?

朱雀門の鬼から名笛をもらったという逸話もあるからかなか神秘的な雰囲気に包まれている人物ではある。

博雅はこの劇中では酒が飲めないという設定でへべれけだが実は酒豪だったという。

管弦の名士であったのは事実らしい。

ただ「陰陽師もの」の映画に博雅は大体堅物に描かれるが、実際は真面目なイメージでなく放埓な人として知られていたらしい。

陰陽道に関しては結局そういう理解に落ち着くのか・・・という感じ。

まあ、現代社会のアタマではそうでないと理解できないのだろう。

昔、東映のテレビ時代劇で「妖術武芸帳「というのがあり、オープニングで「そも妖術とは心の技…」というセリフがあったがそれを思い出す。

 

「ゴジラ×コング」新たなる帝国

godzilla-movie.jp

こちらはテーマも何もないが文句なく楽しめる娯楽映画でそういう意味ではいかにもアメリカ人が喜びそうな映画という感じ。

全米大ヒットもうなずける。

ただストーリーはかなり良いと思う。

七大怪獣のほか小怪獣もいろいろ出てくる。

 

今回の敵スカ―キングは敵と言ってもキングギドラ級の魔王のような存在ではない。

スカ―キングはコングのライバルで同族の大猿軍団や冷凍怪獣シーモを恐怖や痛みで支配して従えているワルイ奴。

そして、それらを駆使してコングやゴジラに挑む。

スカ―キング自体は圧倒的なパワーの大怪獣に比べればチンケで卑怯なサル智慧感がただようワンクラス下の怪獣に思えた。

一対一の個体の実力ではコングやゴジラのような大怪獣には遠く及ばない感じ。

 

ただし、こういう敵怪獣は今までないのが新しいですね。

モンスタヴァースも五作目だがドンドン後に行くとパワーの強い敵が出てくるゲームみたいな馬鹿の一つ覚えでないのがいい。

これヒーローものや怪獣映画につきもののおさだまりの悪循環です。

スタイルの違う敵という意味ではこの手の映画におおいに一石を投じている。