聖天さまの御本地に4説あり。
一つには十一面様、女天の本地とされる。
だが十一面様というのはこれもなかなか難しい観音さまという。
男天の本地は大日如来。これは大体究極はみなそうなる。
とりわけ、聖天さまは「大日如来、最後の方便身」という。
要するにダメダメな私みたいなもののための最後の救いだというわけだ。
今一つは虚空蔵菩薩、
聖天講式には「香集世界には大虚空蔵としめし」とい諸曜う。
聖天は諸星諸曜を統括する力ありというのもここからかもしれない。
これは難爾計湿縛羅天支輪経に説くところでもある。難爾計湿婆羅というのはナンディケ・イシュヴァラで歓喜天の意味。
最後は准胝仏母。
これは私は知らなかったけど真言宗の碩学、栂尾祥雲先生の全集だかにあるらしい。
弟子から聞いた。事相を知っていればなるほどねと思うことだ。
それをもとより知っていたわけではないが、だったら准胝独部法をすることは聖天信仰する人にはとても良いと思う。
大いに勧めたい。