金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

「お茶を入れるにも」

昨日はあるご老僧のお話を伝授阿闍梨様から伺いました。

もう亡くなられたのですが大変祈祷の達者だった方です。

 

阿闍梨様が若い頃お尋ねになったらお茶を入れてくれたりするのだが、お話が途切れると20分でも30分でも沈黙が続く。

 

だが少しも間が悪くない。

至って居心地がいい。

初対面で話長い時間途切れたらバツが悪いものだが・・・それで「では、そろそろおいとましましましょうか・・・?」ということにもなる。

だが居心地よくて全然そうならない。

だまったままいられる。

これはすごいことです。

 

後でその老僧のお話を聞いたら「お茶を入れるのもその方が幸せになって欲しい」とおもっていれられているのだそうだ。

想いはその人の空間を作る。

一念三千。