羽田談
「歎異鈔」にある、吉水の草案に押し寄せた信者の質問に「まことに念仏で往生できるか否か？そんなことは知らない。口伝も秘密もない。・・・・私は師匠の法然上人の教えを信じてやっているだけ、まんがいちそっれがまちがっていて地獄にいっても後悔はない。むしろ地獄は行くところと思っています。」と答えた親鸞さんを思い出す。
私はこれが親鸞さんの悟りだと思う。
親鸞はここで明確に極楽に行く手段としての念仏を口にしている。
今のようにすでに極楽にすべての人がいけると決まっているなどというのはバカバカしい捏造の謬説だ。
そんなことどこで法然、親鸞は言っているというのか？
木喰もどうなろうと念仏やまずの覚悟だと思う。
「雑業雑修」のひとといえばそうだろうが、木喰は今の真宗のお坊さんよりよほど親鸞上人に近いと思う。
※ちなみに「親鸞上人」と書くのは間違い「親鸞聖人」と書くのが正しいのではというご意見もあるが、私は諸宗の開祖に比べて特別に親鸞さんを崇敬しているわけはないから、同じように上人と書いている。
