金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ラーフ像の秘密

今日は前に飼ったラーフ(羅睺星)のお像の開眼で多摩にお住いのリンポチェ(チベット密教阿闍梨様)をお訪ねしました。
この前インドから帰って間もないとのこと。御年80歳とは思えない強健さです。インドではチベット密教のお寺がたてられている最中らしいです。
リンポチェは日本語もお上手です。(ダライラマ猊下からの頼みで日本にいらしたそうです。高野山大学で教鞭とること多年)
リンポチェには以前、ニンマ派の始祖パドマサンババ(蓮華生)大師の秘法もお授け頂いています。
チベット仏教の星の考えでは日月五星にプラス羅睺で八曜だそうです。
九曜でも七曜でもないのですね。計都星はどうなっているのか伺ったら「ラーフラ」と「ケト」は同体とのこと。「ケト」は計都星でしょうね。
勿論元々は一つの龍体だったわけです。
これで計都星の尊像がチベットに無いことも、ラーフは首だけの存在なのにちゃんと龍体がついているのは何故なのか?という疑問も解けました。
つまりチベット像ではもともとの羅睺星と計都星が一体の姿なのでしょう。
恐ろしくも頼もしいご本尊です。
ラーフはニンマ派ではことに重要な三大守護神のひとりだそうです。
とても強力な尊で儀軌には色々恐ろしいことも書いてありますと言われてました。
ラーフはヤマつまり閻魔の類だとのこと。
ついでながら有名なヤマンタカ(バジラヴァイラバ)はヤマを倒すものという意味ですがヤマのボスでもあるということでした。
日本では羅睺星は阿修羅の類ですね。
こちらではじめてチベット茶を頂きました。
「この味は大丈夫ですか?」とお弟子の方に聞かれましたが私にはチベット茶は合いそうです。つい3杯も頂いてしまいました。
そしておみやげになんとパドマサンババ大師のお曼荼羅も頂きました。
合掌。
やはりリンポチェにしてもお弟子さんにしても浄信の方々とふれあうのは本当に心が洗われる思いです。何ともすがすがしい一日でした。
釈尊は悪しきものと親近するなかれ。つとめて善友に親しめと言われていますがまったく真実だと思います