金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

中国共産党の馬揃え

周知の通り中共で抗日勝利の70周年軍事パレ―ドが今日あったようです。
まあ、織田信長の馬揃えのようなもので各国を畏怖せしめ、アジアの宗主国の貫禄を見せつけるものでしょう。
日本国総理大臣にも招待状が来たそうですがこんなふざけた話はありません。
戦勝祝いに敵国を呼ぶのは侮辱するためでしかないでしょうから。
まさか中国も本気で日本の代表が来るとは思っていないでしょうけどね。
村山富市元総理大臣閣下はいらしたようですね。
この人は平和、平和、と口を酸っぱくしていいながら中国の軍事パレードに出かけて行って恐ろしげな大陸弾道弾や対艦弾道ミサイルを拍手喝采し喜々として見ていたのだろうか?
社会党共産党など結局マルクス主義など信じるものは祖国を愛するのではなくあくまで思想や主義に同調する者を愛する人たちでしかないのだろうね。
そう考えるとこの人たちの言動はとっても良く理解できます。
日本と云うくくりはどうでもいいのだろう。もし、日本人として村山先生が、真実本当に中国人に悪いことをした、とんでもない酷いことをしてしまった思いがあるのであればノコノコ出かけてはいけない筈だと思うのですけど・・・。結局自分は悪くないのです。形はどうあれ、そう思っているのじゃないの。
仮に私が村山先生と同じことを口にしたとすると、もう申し訳なくて怖くて中国には絶対行かれません。
結局、村山さんは日本人としてではなく中国共産党のお友達としてでかけていったのでしょうね。
そうでなきゃどの面さげていくんでしょうか?
あの戦争は日本人民が悪いのではなく軍部や資本家やそれらが担ぐ皇室が悪いのだと階級闘争論が前提で行くからこそ平気で出かけられるのでしょうね。
要するに自分には罪悪感がないのだと思います。
この国家二分論は日教組の教師などから中学高校時代に私も嫌というほど教えられましたが、幸い洗脳されませんでした。洗脳された周囲の人からは「狂人」とか「軍国主義者」などといわれましたが・・・・。
まあ、ゾンビや吸血鬼になってしまった人間がそうならないものを敵視するようなものですからしかたないけどね。
臍の曲がった私と違い、彼ら洗脳された素直な人たちは太平洋戦争の映画を観ても日本の戦闘機が撃墜されれば拍手すらしました。
そうやって戦争をした「悪い日本人」と自分とを分離したいのでしょうね。
こういう自分たちの先人の犠牲があって今があるのにね。
そういう戦闘機に乗った人だって本心は好んで戦争なんかに参加したわけではないでしょう。
心底死にたい人は普通いませんから。
只、臆病者とか言われるのは嫌だから自分を励まし喜んで戦にいくようにこころするだけでしょうに。

私は当然、戦犯と云う人にも手は合わせます。
シッカリ頭も下げます。
それができるのは日本人同志だけだからです。
敵国だったよその国の人が戦犯にされた人を悪く言うのは当たり前でしょう。(ですが私は国際法廷としての東京裁判自体が疑問です。単なる戦勝国の行った敵国指導部の処刑では)
私がそうするのはそれが日本人としての責任だからです。
「戦犯は戦犯で俺とはなんの関係もない極悪人なのだ」という考えは大東亜戦争ということを考える上でしてはならないことと私は思います。
シンガポール陥落の時、どこまでも日本は勝てるのだとバカ騒ぎをした人も、もっと以前対ロシア戦争の賠償が少ないので渋谷で焼き討ちした人もいます。
そういう国民一人一人に戦争遂行の責任はなく政府や軍部だけが限定して悪であったと云う思想、「つまり国民は単に踊らされていただけで責任はない。」という考えこそ再度の戦争につながると思います。
国家が大虐殺を命じ、従軍慰安婦を摘発した。そういう風に設定すればますますこの傾向は強くなります。そう思いたいのでしょうね。
戦争に残虐行為は付き物です。でも彼らは果たして国家の命令だからそうしたのでしょうか?
これはだいぶ昔に人から聞いた話ですが大陸の戦いにおいて中国人の民家に押し入り、御母と息子にセックスを強要し、それをさせておいて二人とも銃剣で背後から突き殺したという話をなかば自慢げに話したタクシー運転手がいたそうです。「考えりゃひどいことしたもんだ。」と笑っていたそうです。
客が「私は実は中国人です」と云ってみたらどうだろうかと思う。
私も嘘でもこのタクシーに乗ってそういってみたいとすら思います。
こういう残虐行為はあったでしょう。沢山あったでしょう。
無いわけありません。戦争は殺し合いで一種の狂気なのですから。
でも彼はこれを国家にやらされたのでしょうか?これも東條さんが悪いのですか。戦犯とはこういう人のことじゃないの?
そう考える人はこの話を中国の人にしてそれもすべて軍部や国家のたくらみと云ってみましょう。果たしてどういう反応が帰ってくるでしょうか。
ましてや現代の民主主義下においては国の責任も一端は我々にあるということではないのでしょうか。少なくとも対外国にはそうでしょう。
中国の人から見れば東条英機も村山先生も私も同じ日本人なのです。

政府に中国や韓国、朝鮮にもっと謝れ!という人はそれ以前にまず自分も謝らなければおかしいのです。
日本人として何が悪かったのか。何が正しかったのか。そしてこの戦いは日本だけが悪いのか?現代では口をそろえて愚かな戦争というけどあの時、果たして回避はできたのだろうか?ここを日本人として考えなければただの「責任転嫁」でしかありません。

そして日本人として同朋の死を悼み、手を合わせる。
これは次元が別な話です。
それが本当でしょう。それは同朋にしかできないことなのですから。
それをそ知らぬ顔で軍事パレードに行ってその同朋の日本人を爆弾や機関銃で撃ち殺してやっつけたお祝いを拍手するような恥知らずなことは到底できません。
内閣総理大臣行かなくて正解です。
かなり昔ですが台湾から来た高齢の「奇門遁甲」の大家にお会いして、たまたま戦争時代の話になりました。
話の流れで私は思わず「戦時中は何かと日本が台湾の人にも迷惑をかけたのでしょうか?だとすれば日本人として私は謝ります。」といったところ、
「何をバカ言うのですか!あなた。私も日本人だったヨ。」と肩をたたいて笑われました。
もともとは外国の人にしてこの心です。
なのに・・・情けない限りです。