金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

それ違うでしょ


最近韓国のレーザー照射問題に始まり、タイで韓国人に監禁され1000万円とられたという話や在日韓国人俳優が女性に不埒なことを強要した話などがニュースになっていますね。
まったくもって許せない話です。
しかし、そこから韓国人や在日韓国人は残らず、ろくでなしや極悪人のように言う人もいるが・・・そこは違うだろうと思う。
こういう事件に対して関係者が心情的にそう感じるのはともかくとして、それは論理的ではないのは明白です。
韓国人にも日本人にも悪人はいます。善人もいます。

少なくとも知恵ある者はそのように考えるのは間違いだと思います。
そういう考えはいたずらに憎悪をあおり、人種に対する偏見を助長して収拾できなくなる。良いものは何も生まれない。

ドイツがユダヤにしたようなことも原理としては同じだと思う。
ヒトラーは個人的にユダヤ人との接触で不愉快な思いをしてきた。
そこはヒトラーの偽らざる体験だから実際そうなのかもしれない。
ユダヤ人の画商に騙され、ユダヤ人の売春婦から忌まわしい病気をもらったという。
問題はそのヒトラー個人の体験を全ドイツ人が共有すべきという間違いからアウシュビッツの悲劇になった。
ヒトラーのような個人と国の区別もできない人が国の代表となったのが悲劇だ。

私は韓国が別に好きな国でもないし、一連の騒動もいいイメージは全くない。

であっても2,3の事例をもってすべてその国民が良くないと考えるのは到底、正しい判断、理性と知恵ある人間の考えとはおもえません。

その責めるべき2,3の個々の実例は徹底的に糾弾し追求していいのだとは思う。
だけど、それをチャンクアップして民族全体に飛び火させるのは良くないね。そういうのを衆愚という。
暴動略奪などを起こすものと同じ心理です。

万が一、韓国と戦争になったとしてもこの考えはとるべきでないと思う。
戦争という手段は紛争解決の手段として最悪のものですがそれでもそのような考えは事態をのちのちまで悪化させてしまう。
まさにそれをすれば当該国の政府の真似をすることになる。
昨日の敵は今日の友の心がなくてはいけない。
古来大和言葉でコトムケヤワスというのが戦争の事であることは深い意味がある。

私は皇室崇敬、日の丸も国歌も尊重し、靖国神社にもお参りし、いわゆるA級戦犯などは連合軍の犠牲者だと思っています。
韓国の敗戦間際に寝返って独立したことも疑問に思うし、清朝の正当な末裔を擁して建てた満州帝国もそのすべてが悪だと断定はできないと思っている。
かねて日本のみが第二次大戦で反省すべき悪役だなどとも毛頭思わない。
憲法九條の條文は日本人の自由と権利が奪われても決してあらがってはならないとい明文化している史上最低最悪の法律だ。こんなもの有難がっているのは時代錯誤の奴隷根性としか言えない。

私はそういう思想の持ち主ですがこれは違うと思いますね。

アジアでそんなことで争っていれば漁夫の利を得る国は他にある。
もし相手が愚だと思うなら大人になるべきはこちらだ。
そうでないなら同じ愚となる。
大アジアの真のリーダー・大倭日高見の国がそうであってはならない。
少なくとも私は宗教者としてそのような考えは持ちえません。