金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

足環の付け替え

ヨーロッパワシミミズクのブーボー。
もう去年五月から10か月近くたって足環が傷んできた。
亦逃げたりしたら大変ですから足環をつけ替えに吉祥寺の熱帯倶楽部さんまで行きました。
足環は皮なんですが、カンガルー皮のようなものじゃないと普通の牛皮なんかだと直ぐかたくなってちぎれたりしやすいそうです。
帰ってきて初めてハンドリングに挑戦している当院門下の藤川龍光師。
この人は好奇心旺盛なのでいっしょにお店でフクロウのとめ方を教えてもらい、早速今日、手に留めているところです。
皮の手袋しているとツメ切ってあるので全然痛くないそうです。
本当に怖いのはくちばしより鋭いツメです。
・・・かくいう私はハンドリングをまだやっていないのです。
こういう風に身近にしていかないと慣れにくいそうですね。
私もやってみようっと。
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でも、正直なところ私はこの子より大きなオウムなんかの方が怖いですね。
彼らは表情変えないでいきなり攻撃してきますから。
オウムに噛まれたらペンチで挟まれるような痛さです。
猛禽は気に入らないと臨戦体制で威嚇するのでその点わかりやすいんです。
お店の話ではブーボーは個体としてかなりおとなしい部類だそうです。
それでもツメ切ったりするのは二人係り。
猛禽はメスの方が大きい。この種はフクロウではシマフクロウと双璧をなす最大種ですが、雄なのでまだ小さいですね。メスの大きいのは二回りほど大きい。
おとなしいけど本当におなかすいてきたりしたら、何かの拍子で猫なんかも襲うかもしれないのでご用心と言われました。
因みに北海道のシマフクロウの巣の下にも犬の骨が複数落ちていたという話があります。
デンマークの人、スヴェン・フレロンの動物文学「森の魔王ワシミミズク」ではそのクライマックスに、鳥を捕獲するのが仕事で主人公の巨大なワシミミズク「ストリックス・ブーボー」を執拗に追い続ける宿敵の「ハンセン」という男と対決し、ついにはハンセンを死に至らしめるまでの凄まじい場面が描かれています。
高校生の時に読んだこの本、全編が暗く陰惨な感じの作品なんだけど、不思議な魅力があります。又読みたくて長らく探していました。
「ブーボー」というのは実はこの本から取ったのですが学名でもあります。
なかなかなくて奇跡的に最近ようやくまた手に入れました。
ウレシイ!