巨大なる鳥、ワシミミズクやシマフクロウは私の好きな鳥だ。
ドイツ スヴェン・フレロン1874年1月4日 - 1966年4月5日 の10冊の動物文学から
「森の魔王ワシミミズク」
高校時代に読んで非常に感銘を受けた作品
今では少数の図書館でしか見ることのできぬ動物文学の名作だ。
巨大なワシミミズク ストリックス・ブーボの話
一匹のワシミミズクが様々な脅威をしのいで力強く生きていく様
その道はどこまでも孤独で険しい。
生存をかけたワシやテンとのすさまじい戦い
最後には鳥を撃つことを生業とする男 宿敵「鳥撃ちハンセン」と戦い、ついに彼を死なしめる。
変な話だがそこが最高に斬新であった。
一匹の鳥が知恵ある人と戦い、これを欺いて死なせる。
大概の動物記は動物の敗北だったからかもしれない。
だがあらゆる敵を倒してきた主人公にもついに過酷で孤独な死が訪れる。
子供時代からこれという不足もなくヤワな人生しか生きていなかった高校生の私のはずだが、だからこそなのか・・・・この鳥のようにたとえどんなに孤独であっても強くいきていきたいと強烈に思ったものだ。
トーテミズムのような感情さえ沸いた。
以後どこかでずっとこの鳥を被っている。
人としての私は相変わらず心弱く、至ってヤワなままだが・・・それゆえにこの鳥にあこがれ続けたてきた私が今もいる。
ふつうは人は人の生き方にあこがれると思うのだが(笑)