金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

パワースポットと心霊スポット

世の中にはパワースポットということをよく話題にする人がいます。
これはそこへいくと霊的なパワーがもらえるというところの意味。
大体が霊場や歴史的旧跡が多い。
逆に心霊スポットというと霊的なパワーじゃなく、いわゆる幽霊の出るところのことです。
事故現場や悲惨な殺人事件などのあった場所が多いですね。
これらは霊的に言えば対極の存在。
どうかと思うのは心霊スポット探求に行くという話。今の季節はないけど夏になるとそういう話は多いですね。
昔ある雑誌で心霊スポットに行く注意のようなものを書いてほしいというので「簡単です。一番いいのは行かないこと」と言ったら「それじゃ困ります。行った場合のことで考えてくれ。」というから「やなこった。」といいました。
それはそうでしょう。そういう悲惨な場所に何故にいきたいのか?
お化けが見たいから行くのでしょうか。
でも此れって慰霊とかではなく、悲惨な末路で死してなお浮かばれない人を興味本位で「見物」に行くというということですよね。絶対やってはいけないことだと思う。
未曾有の大災害だった東日本大震災。多くの方が亡くなりました。
今でも悲しみに沈む現地では中にはそういう亡くなったであろう人々の姿を見たという方もあるそうです。それも相当数・・・。
若し、東日本大震災の被災地でそんなことやったらどうなります?
難民キャンプや貧民街を面白半分に見物しに行くというのと同じ。それよりご本人たちは死んじゃったんだからもっともっとひどいことなのです。
それで無事に帰れる方法だって?バカ言うな。
むしろ無時で帰らず懲りるような目に会えばいいのです。そうすればもう行かなくなる。
テレビ見ていると霊能者でそういうところ行って「ああ、そこに霊がいます!キャ~」なんて言っているのみると本当にこの人は霊能者なのかと思う。
リアルにそういうのが感じられる人だと云うのならまずそういうとこには慰霊や供養が目的でもなければ絶対行きたくない。行ってはならないというのが本当です。
それをわずかなお金もらえばヒョイヒョイ行って取材協力する。
それでもって「なんか・・・憑りついたみたいですぅ・・・」というリポーターやゲストが出てきてしゃがみこんだり、泣きだしたりすると、ヘタクソな九字切ったり「立ち去りなさい!」なんて言っていますけどよくああいう恥ずかしいことできるね。
大体霊能者の多くは受信機型で発信機型じゃないんだから、正規に修行したのでなければ、九字なんて形だけ切ったって効くのかなと思います。
それに本筋から言えばそこから退散すべきは霊ではなくその方々ではないのでしょうか?「立ち去るべきなのはアンタがたでしょ。」といいたい。
霊能者ならぬ身の私でさえそう思う。
でも、そういう先生みて「ああ、この人ってすごい!」と思って早速電話したり問い合わせしてコンタクトとる人もいるのです。
なんともはや・・・テレビというのの影響は凄いね。
かくいう私も昔テレビで心霊スポットじゃないけど、霊障の「御加持」を取材依頼されたことがあります。
コメンテーターは小倉何某とかいう辛口の方で「霊なんてあるわけないね。馬鹿馬鹿しい。」という様な人なのですが、それでも笑いものにするのが目的でないなら「よし、やってやる。」といったわけです。
その時は修験道の吉澤妙鶴師、山蔭神道の山蔭基生宮司と3人で別々にやりました。今考えると汗顔の至りです。吉澤師は修験者としても霊能者としてもすでに名が通っていたし、山蔭先生も知る人ぞ知る神道系の大御所です。
ペーペーの若僧は私だけです。
それで当時、私はバカだからテレビに出る人はそれなりに凄いんだという愚かな思いがあったんですね。
放送されたら壱日で100件近く電話かかってきました。でもそれきり。あとにまで残るような信仰のある人はゼロです。
そんなものです。マア、その番組自体は所謂心霊スポットとかじゃなく、祈祷というもの自体にフォーカスしていましたから今でも悪い番組では無かったなとは思っています。
小倉さんもボロクソには言わなかったし・・・。
でもよその局からその後の取材の依頼も少しあったけど「それって、なんか違うな」と思ってそれだけで一切やめた。
後で知人のテレビ関係者から聞いたら案の定「あんなものでるもんじゃないですよ」といわれた。
ましてよくテレビでやっている突然首のない人間が立っていたり、白い影が追っかけてきて自動車のなか血まみれの顔で覗いたり・・・・。
これはないな…と思ってしまいますね。
そういう「心理体験」をした人がいるかもとは思うけどテレビにまで写って出てくるのは噴飯もの。
怖いどころか興ざめの苦笑ものです。マア、いわゆる枠つぶしのイロモノですね。
お化けも何にも出なくったってよろしくない場所、怖い場所はたくさんあるのです。
それからパワースポット。神道的に言えばマホロバですね。
自分的に充填できる場所を得知っておくのは強みです。
人に依って微妙に異なるので感覚で探るほかないけど、私のお勧めはまず戸隠の三社はどこもいいですね。東京周辺では箱根神社もいいです。日光の二荒山神社。関西では天河大弁財天。熊野三所、南は沖縄のセイファー御嶽。北海道は阿寒湖周辺は神社はないけどいいですね。大体、昔からの聖地や修験霊場だったところは強いです。
とってもいいところでも人に依って合う合わないはある。霊系があるからね。でも合わないでも悪いことがあるわけじゃないんですよ。
中にはきれいすぎて寒いくらいのとこも・・・・。
それも今もって多くの人がお参りに行くところがいいみたいです。
神社とかが多いようだけどお参りは必須ですが御祈祷してもらうかしないかは必ずしも関係ないですね。勿論、ご祈願が目的なら祈願はしてもらうといいですがパワー自体を頂く。この点に関しては、もっと神様を感じて頂く方がよりいいですね。ちょこっとじゃなく時間的に少し長らくいることです。
勿論、神社などの場合、お賽銭やご奉納は大事。礼儀やね。これは。
良くお砂取りなどと云って神社で砂をもらうけど本当にパワーもらうためにはこちらも何かをおいて来ないといけない。
ましてや黙ってただ取るだけだと開運どころかお咎めもあり得ますよ。
砂泥棒だもの。
霊験のあるところほどそうなる。
実際、小石一つ持って行っても気が付いて返すまで災いがわんさと押し寄せてくるようなところだってある。
大体、霊場基本的にはこちらが納めさせていただくところで、なにかを持ってくるところじゃないんですけどね・・・・。