金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

不思議な音

今日は飯縄様の護摩でした。
そういう祭礼のなか、読経や真言唱和のなかで不思議な音を聞く人もいるようです。
今日は拍子木でした。私はわからなかったけど、参加された何人かそういっていました。
飯縄様は笛の音が多い。後は太鼓とか・・・。
この前の星祭では沢山携帯が鳴っているような音を皆が聞いたようです。
でも聞こえるときは独りで拝んでいても聞こえる。
本尊に仍て少し違いますね。弁天様は鈴とか、お不動様は車輪の音とか。
こういうのは聞こえたからどうというのもでもないし、あんまりこだわると邪道に陥ります。
初めは倍音から生じる副音声かなと思いましたがそうでもないみたいですね。
だけども、ただ、不思議だね。なんだろね・・・程度でやめておくのが宜しい。科学的にはどうだか知らないけど宗教的にはそういう詮索はあんまり意味ない。深読みは禁物です。
幻覚なら集団幻覚ですね。
別に怪しい薬飲んでるわけじゃないんですけど・・・。
でもどう考えても幻覚ではないものもある。
例えば弟子で金の粉みたいの降る人もいます。錫杖から金属はがれて落ちたかなと思うけど、普段いくらふってもそういうことは起きないのです。
私はそういうのは全然無いですね。師匠もそうでした。でも私の姉弟子は霊能者でよくそういうことが同じようにおきました。
学生の頃、新宗教の道場に連れていかれたら、拝んでいると掌から金が出ることがあると自慢げに言われました。「ああ、そういうことってあるみたいですね・・・」と言ったら相手はムッとした。「そういうことはよそではないのよ!あんた、なにいっているの?うちはダイヤモンド出た人だっているんだから!」言われた。
「へえ…それは凄い。!売れたらいいですね。」
「そんな罰当たりなこと!信仰があったら考えられないわ。」
といって叱られましたが、「本当にダイヤでるなら私ならばそういうこと考えます。神様がくれたんだからいいじゃないの?」と云おうと思ったけどかなり不機嫌そうなのでやめました。
昔はよくいろんな宗教に連れて行かれて他流試合しました。
コモノはあくまで自分の宗教に入れようと躍起になって攻撃してくるのですが、少しわかっている人は「あなたはそれでいいでしょう。うちに何か求めている訳じゃないでしょうから。」という人もいた。
この時ももう一人の人がこのやり取りを見ていたのか「貴方は貴方の信仰があるのですね。まあ、頑張ってください。」といって帰してくれました。
どこにでもわからぬ人とわかる人はいます。
こうした体験から私は宗教の優劣なんてあくまで主観的なもの。客観的にはないんだと思いました。オウムやISのような暴力的な邪教は問題外ですけど。
だから新宗教でもキリスト教でもキテレツ教でもその人が良ければその人の勝手です。自分の宗教が絶対正しいとかも思いません。
私は私ですから今の信仰は自分にはあっているとは思います。だけどほかの人は知りません。それだけ。ほかに何の理由も無いです。
だから他宗教の方を説得して改宗させるなんて全然考えませんね。
時々、他宗教の人手も助けを求めてきますけど「自分の宗教で助けてもらってください。」といいます。

でもこういう金粉みたいのは時間が経つと気化して消えるようです。だから売れません。本物じゃないんです。売ったらサギになっちゃう。
仮に作られたもの。つまり仏典でいう「仮作」の存在なんですね。多分。
サイババみたいにセイコーの時計まで出るのはどうだか知らないけど。
もし本当なら気化しないみたいですから逆に不思議だなと思う。
マアだから逆に言えばそこの教団にもそういう神霊の働きはあるんでしょううね。
先も言ったけどこういうことは「フ~ンなるほどね。」でおしまいがいいい。
深いこだわりは禁物。
まあそういうことで今日はこれ以上は話さないで御終いです。あしからず。