金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

怒り爆発


今日は恐ろしい話を聞きました。ある聖天像の話です。
この聖天尊は私は少々訳があって知っています。
これを修復した仏師さんが実は大怪我しました。
怪我したのは何と修理したのと同じところです。
この聖天様は初めて見た時にはもう、碌に拝まれていなくて、かなり荒れておられた記憶があります。もうおもしろくなくてしょうがない。ヤマアラシが針をバーッとたてたみたいな感じの聖天さまでした。
「なんで俺を拝まない!」という感じでしたが、持ち主はそれを気にもとめていなっかた様でその後も真面目に拝んでいるかどうかは判りません。
パワーある仏像を集めると幸運が舞い込むと思っているらしい節があります。これは信仰でなく、呪物崇拝ですね。
パワーがあればご不満もあるわけで今に暴発するといけない思っていたら・・・・とんでもないことになりました。
気の毒にこの仏師さんはやつあたりされたのでしょうね。
このご本尊は聖天様というよりご眷属が強く働いておられたような感じですから。「ええい、どうせ拝みもせぬものに触るな!!修理などいるか」という感じだったのかも。
だから怖さも余計です。
天部の尊像は拝まないならもたないことです。
拝まないということは尊天に対して愛情や尊敬が無い。
欲望の道具、利益の道具になっちゃっている。呪物崇拝。
夫れ一番怒ります。寿命縮める行為です。
うちでは得度して行した人以外には先ず持たさない。ご利益欲しさにはもってはいけないものです。
例外的によほど熱心でこの人は大丈夫という方のみに許しますが、それでも聖天像はいけませんね。
特に浴油仏は素人には絶対持たせません。
それ以外でも知らない方から開眼してほしいなんて言ってきますがどんな人かわからない限りはしません。うちは一元さんお断り。
人型加持と病気平癒、方位厄除けくらいはするけど・・・。
ややこしい祈願は講員でない人のは一切しません。霊障なんて特にゼッタイにやりません。門下の弟子にも取り合わないように指導しています。
昔、ある宗教している方が遠方から三遍かよってきて「なんとか。いまのままのスタンスで・・・」頼んできたけど断った。そういう人けっこう多いけど絶対こっちは折れない。
そしてその方は自分が折れて講員になりました。
だけど私に言わせるなら「自分の宗教で頼めばいい」んです。
信仰に入らない人のはしません。ただ、それだけです。
別に不本意に来てもらわなくていいんです。
ハッキリってそんな方はこっちも来ない方がいい。
はなはだしくは相談じゃなく、ただ、お参りしたいだけといって自分の霊障の話し持ち出そうとチャンス伺う人もいます。過去に何人かそういう方いたけど本当はそっちが目的なのは見え見え。だけどお相手は一切しません。
だからそういう方は来るだけ無駄足です。

この聖天さん、うちにしばらくいましたが浴油は珍しかったらしくやるたびに「ふ~ん」てな感じでじーっと見ていました。木天さんだからでしょうかね。
でもその時は満足していた。
先にうちに何体か聖天さんがいたためかおとなしかった。聖天さん同士で何かはなししたのかも。
いまどうしてるかしらないけど・・・・。
どうかこれ以上の御怒り無きように・・・・と願うばかりです。