金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

初夏の岩手紀行2 田沢湖編

岩手紀行なんているけど田沢湖は実は秋田なんですね。前回の続きで。岩手紀行2になっております。どうぞご勘弁を。
さて田沢湖に着いたら土産物屋の裏に秋田犬が。
イメージ 1

子犬は無類の可愛さ!欲しいけどスペースもないし、とっても高いそうです。ちなみに渋谷のハチ公は秋田犬だったらしい。

イメージ 2

浮木神社の裏のウグイの群れ。餌をまくとどっと押し寄せて水面が盛り上がるほど。浮木神社は龍神辰子姫を祀るお社です。

イメージ 3

この方が辰子様。美しい女性だったけど永遠の美貌を手に入れようとして観音様にお願いしたんだそうです。そしたら龍になってしまった。
過ぎた願いをしたものと悔やんだけど、今は同じ秋田は八郎潟の龍神と夫婦だそうです。
八郎潟は埋まってしまったので二人は田沢湖にいるんだとか。
この辰子様は大変やきもちやきでカップルが来て記念写真なんてとると必ず別れさせてしまうとか言われています。
神社では縁結びのお守りまで授与しているのにね・・・。
だからカップルや夫婦で来て絶対記念写真は撮らない方がいいといわれているとのこと。
私は独り者ですから怖れることはなく堂々と写真を取らしていただきました。

辰子様はほかにも近代にできた半分蛇体のおすがたもあります。こちらは「御座岩神社」(ゴザンショと読む)で美貌の守り神としてミニ辰子様のお守りが授与されています。
こちらの神社は諏訪明神のお母様「ヌナカワヒメノミコト」を御祭りしています。慶安二年に藩主佐竹義隆公が田沢湖に来て座った石があるのでそういうらしい。

イメージ 4
深いブルーの水です。黄葉の頃はこれが樹木の葉色と絶妙のコントラストで絶景とのこと。
今回は社長に前回同様に大変お接待頂きました。
人を喜ばすのが大好きな社長さんです。
社長曰く「接待のきちんとできないものは一人前ではない。」
これは大変に含蓄ある言葉です。本当にそうですね。
どんな饗応やおもてなしができるかはまさしくその人自身を語るものです。
ありがとうございました!

追伸 これは私のただの戯れ言で余計なことですが写真に写る田沢湖のキンピカの辰子像では竜の気配は感じられず色々な人間の念の集りを感じました。(付近の浮木神社や御座石神社のことではないですよ。あくまでお像の話です。)
私が感じたところでは正直に言ってそれはあんまり良い感じではない。
これは辰子伝説にかこつけてなにか非常に利己的あるいは執念的な愛の祈願を掛けてきた人たちの念が集合しているためです。そういう集合無意識を形成している。
無論ここに来る人すべてがそんな願をかけているわけではないでしょうけど、来る人が多いので数が少なくても集まると大きい。
それが写真などとって縁をつなぐと別れることになるという一因になっているらしいんですね。
でも同じような波長の人がすいよせられるようです。
だからそういうの受けない人は受けない。
ついでながら私の知る限り普通、ホンモノの竜たちの多くは人間の恋愛なんかに何の興味も示しません。
でも竜神様拝んで実際にご利益があるのは、実はそこに介在する「存在」があるからなんですね。
あ、これあくまで例によって私のイメージというか「モーソー」ですからね。
話半分と思ってください。お願いします。