金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

西陣の聖天様

信貴山での講習会の帰り、京都西陣の聖天様「雨宝院」さんによりました。
雨宝院さんは講習会参加者のおひとりでした。
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最近こちら様とは何かとリンクします。一辺正式にお参りしなくてはと思っていました。
突然の来訪をお頼みしましたが、幸いご住職の谷田師がいらっしゃいました。聞けば普段はおひとりですべてされているとのこと。
今日は護摩の日だそうで、お忙しい中、相手をしていただき恐縮至極です。
お護摩もお参りさせていただくことに・・・・。そういえば今日28日ですよね。

写真は谷田師が焚くお護摩の最中に出現した見事な「迦楼羅炎」です。
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私より十歳以上お若いですが、聖天様については私以上にご存知でした。
神通広大な方で、その霊験談や逸話は関東にまで聞こえてきます。
年齢的にも造詣の深さからいっても今最も脂ののった聖天行者のおひとりといっていいでしょう。
「谷田」という名前はサンズイつけると「浴油」になるんです(笑)と言われていましたがなるほど!そうですね。

実は私の徒弟にも谷田師の信者さんやよその聖天様の信者さんがいますが、当院は既に聖天信仰している方は「うちではなく、あくまで先様の聖天信仰を貫くべし!」が鉄則。(拙寺では十一面様や飯縄様を拝んでもらいます。)
聖天様の信仰はそちらの寺院様でしっかりしてくださいということにしています。

だから、どこということなく、あちらこちらと、お寺や信仰のつまみ食いしている人は拙寺にきても中途半端なままです。
信念がすわらないようでは結果は出ない。結果の出ない人は祈祷するに値しません。(黙っていても大体わかります)
中にはあちらこちらと浮草的にいろいろ行っていることを自慢する人もいるけど、そういうお方は「ああ、そうなんですか。ウンウンなるほどね・・・」とお話は聞いていますが、講員になりたいというのはお断りすることにしています。
(私はひとりで祈祷も事務も著作もしていますから、興味半分の方までは信者さんとしてお世話する余裕がありません)
たぶん谷田師もおひとりですから同じ状況でしょう。

さて、雨宝院さんのお浴油は三千円からあるそうです。
しかも当院みたいに「講員限定」とかケチなこと言わないお寺ですよ。(笑)
新しく聖天信仰したいという方には是非お勧めしたいお寺です。
住職は高野山にも長くいらして、そののち、名門「生駒聖天」にもいらしたそうです。お人柄は飾らず明るい方です。
最後に食事を御接待しましたが、これぞ聖天行者ならではの興味深いお話は一向つきませんでした。
中でも谷田師に私が話したかった水歓喜天供という修法のお話は、住職も夢で予見していて意気投合!
また貴重なお次第も拝見、しかも書写させていただきました。

お土産にもカヤの実をたくさん頂きました。古来、木菓子というのは多分にこれをいうのだそうです。焚くといい香りがするらしい。明日試そうっと!

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