金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

わからないものはしないでいいのでは?

ある信者さんの息子さん。これから大限破門殺という大きい衰運気に向かう。
で、彼のお母さんはご祈祷してほしい。
ところが大学生の当人の息子さんは「僕には宗教はわからない・・・・そんな無駄なことにお金を使わないで!」というらしい。
「これはどうしたものか?」という相談でした。

こういう場合は私の返事は「そうですか。じゃあ、やめておけばいいでしょう。」です。
「エ!それは困ります。」と言われた。
これって別に私がそれを聞いて腹立てて、そっぽ向いているわけじゃないですよ。

お母さんの話しでは「でも子供でまだ御祈祷の必要さがわからないんです!」というけど、大人になったってそんなのいらないという人はいらないでしょう。
ご本人がいらないといっているのに、何とか説得とか・・・そんなこと一切致しません!
別にその人の自由だから・・・・子供でも何でも関係ないです。
一応分別があるならしてもらいたいか、してもらいたくないか、しかないでしょう。
ま、赤ちゃんや小学生とか中学生なんかは別だけど。
少なくとも本人が、是非とまで言わなくても、「してもいい」というのでないならできないと返事しました。
で、結局お母さんと本人で半分ずつお金出して頼むということに・・・。
この子供さんの場合、宗教が嫌だとかでなく自分のことを親サイドで勝手に決められるのが嫌だったんでしょうね。
本当に宗教自体に懐疑的なだけなら、祈祷料を自分が半分出すとは言わないはずだから。
まあ、これはこれでこのお子さんは筋の通った立派な態度だと思う。

主人が信仰が嫌いで・・とかいうのも同じ。
主人は主人。あんたはあんたでしょう。
別にうちは「主人にも入信してもらえ」なんて言わないです。
逆にあなたが何信じようとそれも自由ではないですか?
でも後でそれだと家がもめそうな場合は信者になってもらうことはお断りしています。
それはその方の事情で私には関係ないですから。
その人が解決すべき課題です。
それでもどうこう言われるならやめておくのが一番です。
人にわからないようにこっそり信仰したいというのも駄目です。
隠れキリシタンじゃないんだから。
まして信仰しているのが世間にわかるのが恥ずかしいなんて人は信仰する資格ないでしょう。
堂々と言えないようなことなら辞めておいてください。
もっと、バカなのは逆に主人や子供がよその宗教に入っているんでやめさせたいとか。
知ったことじゃないです。
何かよその宗教に行っているのを私が反対するのが当たり前に思っている人がいるのは驚きです。
その人の頭の中はトラがいて怖くていやだから、ライオン呼んできて食い合いさせて追い払ってやれ!みたいな感じなのでしょうね。
第一その依頼者と私は見解が一致している訳でも何でもないのにどうすんの?
たしかに話聞けばあまり私的には感心しない宗教だけど…私は私の見方でそう思うだけのこと。
もし、社会的におかしい情況というのなら法律家や警察に行くべきです。
それを第三者の私が辞めさす権利などあるわけがないね。本人が話でも聞きたいというなら別だけど。
誤った宗教がどうのこうのと口では言ってるけど相談者の思惑は本当のところ、どうだか知りません。
案外、宗教活動で家に帰るのが遅いとか、お金かけてなんかして困るとかそのへんかもね。
宗教を帰宅が遅いとかお金かかるという理由で辞めるべきかどうかはその人それぞれの価値観です。
アドラーの言う他人の課題です。
つまりは、私がどうこうするのはルール違反ということです。