金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

八俣の猫?

あきれる人間と言えばこんなのがありました。
此れも大昔です。
娘が何か霊のようなものとコンタクト採っている。何とかしたいという相談で信者さんのお兄さんの家でした。
まあ、高校生の娘さんがこっくりさんだか何だか見たいのやって誰もいないのに宙に向かって話しているというのです。
それで電話してきたのがその子のお母さんです。
「娘が○○おばちゃんが行っているお寺に自分も行ってみてもらいたいといって聞かないんです。だから見てやってほしいんです。
でも、言っておきますが、私ども夫婦はそういう宗教みたいのはまったく信じませんので…。
関心があるのは娘だけですけど。どうかよろしく。」という電話。
餘りに変な電話でどういっていいか・・・。

「でも問題が解決すればお考えを変えてもいいのでは・・・」といったらなんと!「わかってます。お金でしょ?お金は出しますよ。」と言ってぴしゃっと切られた。
「このクソばばあ目!」と思ったので、やってきた当日、火渡りの話を聞かせて、さらに火で腕を少しあぶって見せて、「うちはこの程度のできないレヴェルでは祈祷は許されておりません。」と言ったら、いかにも気持ち悪そうな顔をした。そのオバハン以後ずっと眉間にしわ寄せて話聞いていた。
ひとしきり話を聞いて、やおら「お金はいくらかかるんです?」というので「いりません。お帰り下さい。御祈祷はお断りします。○○さんからのご紹介なのでお話を聞いてほしいというので話を聞いただけですから。」といってお帰り頂きました。
でも、ここのうちの旦那も前に信者さんが「兄が腎臓不全で危ないかもしれない」というので祈祷したことがあったんですけど、この件でどんな家なのかわかったので以後は一切相談も含めお断りにしました。
「馬鹿にするな!」って感じですね。
その時は護摩焚いたんですが、なんと八俣のオロチみたいな猫の頭がいっぱいついたのが出てきた。まるで「八俣の猫」です。
ウヒャ~なんじゃ。こりゃ?と思って聞いたら、猫が沢山いて死んだらすべて庭の同じところに重ねて埋めているらしい。遺骨がごちゃまぜになっているんでしょうね。なんぼなんでも同じ場所はおかしいでしょう。
それ拝んで供養したらよくなった。
獣医に言わすと猫は腎臓を傷めやすい動物らしいのです。
そのせいか猫霊は腎臓に関することが多いものです。
以前、もっと若いころ四国でお代さん(霊媒)やっていた私の師匠の姉弟子からこんな話聞いてました。
腎臓が悪くて見てほしいという人が相談に来たそうです。透視したら恐ろしい形相の猫がたくさん見える。
なんと、その人は猫が大嫌いで捕まえては袋に入れて海に放り込んでいたんだそうです
それでそのお代さんは「そういうむごいことを止めないと殺されますよ。」と注意したけど、「そんなもの」とバカにして止まず、まあ、その後どんどん悪くなり動けなくなって亡くなったそうです。

私が扱ったその人の場合も、此の話のあと、またまたどこだかが悪くなって亡くなったらしいけどさすがにその時は信者さんからは依頼はしてこなかった。
もっとも「なんかあっても今後はもうやらないからね」といってあったんですけど。
だいぶたってから「…実は…兄が死んだらしいんです・・。」といわれたけど「ああ、そう、まあまあ、それはお気の毒でしたねえ。・・・」という程度のものです。え、後悔ですか?
勿論ありません。
前にも言いましたが私そういうとこはドライな人間なので。
後悔するくらいなら初めからそんなこと言いません。
そういうこと言うのは感情論じゃないんですね。実際に無理だからです。
見えない世界には見えない世界のルールがあるのです。
情にほだされない。無理はあくまで無理なのです。