晩秋岩手紀行その２

次の日は社長に早池峰神社に連れて行っていただきました。二か所あるらしいけど遠野の方が元らしいのでそこへ連れていってもらいました。

途中、真言宗豊山派の福泉寺様にお参り。

こちらが本堂、巨大な一木造りの十一面観音がおわします。

実は福泉寺様は大正時代の創建。廃仏毀釈で早池峰山別当の妙泉寺が廃寺になり、そのかわりにたてられたものらしい。早池峰信仰の偉大さを感じます。

早池峰山大権現は本地十一面観音です。

大きな五重塔もあります。寺領広大です。

とってもレトロなよろず屋さん。この前からの早池峰神社に行く道があります。前の空地にワンコがいて吠える。吠える。安心したまえ。なにもせぬ。

着いたのが早池峰神社。こちらです。

なんだか最近よく聞くセオリツヒメノミコトが祭神です。(なんで瀬織津姫ブームなのか全く知らないのですけどね・・・)霊威は峻烈とでもいましょうか。とにかく実にすがすがしいですね。

セオリツヒメノミコトは祓戸四神の第一位ですからさすがに払う力は強烈です。

ここのお力は祈願よりなにより祓いとみました。

まあ、派手さは全然ないから観光オンリーで来る人にはさほど面白いとこじゃないとは思いますけど。でもこの気持ちよさはわかるはず。

天津祝詞挙げてみた。

私どもがここに呼んでいただいたのも「祓い清め」ですね。きっと。

社長にも感謝です。

境内も神さびていてすごくいい雰囲気。

お稲荷様です。この奥には別妙泉寺歴代住職のお墓があります。

こういう小さな摂社、末社も必ずお参りしておくのがお宮参りの大事なところです。

帰りには資料館のようなところにもよらせてもらいました。有名な遠野の曲り屋です。

五右衛門風呂じゃなく馬釜ですって。お馬さんのお食事焚くところ。

お馬さんの信仰は盛んみたいですね。おしら様の本場ですから。

東北で聖天信仰が伝播しなかったのはおしら様があるからで同じようなものと思われてしまったのでは？という説があります。

おしら様は馬面尊とお姫様の夫婦神です。

クダキツネと思われていたイタチ科の小動物イイズナの剥製。勿論、飯縄山にもいますよ。下に栗イガがあるのと比較すると小さいのがよくわかるでしょう。妖術飯縄法はこれを操ると思われていたわけですな。

何だか先ほどの馬釜の湯気でおどろおどろしいけど火の神様です。かまどのところにお面で御祀りします。三宝荒神みたいなものですね。