金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

○○にでもなるんて…できませんよ。


この間、占い教えてほしいという人。シングルマザーで「わたし、占い師にでもなろうと思って…」というお話。

そんなに簡単になれるもんかね。
大体「○○にでも」なんていうのが気に入らない。
そういう嘗めたこと言ってちゃ無理ですね。
心が言葉に出ています。
これはほかの仕事も同じ。
「屋台のラーメン屋にでも…」
「ホステスにでも…」
「拝みやにでも・・・」
「坊主にでも・・・」
「靴磨きにでも・・・」
「ビル清掃業でも・・・」
こういう人はなれないね。
どれにも。
なっても脱落でしょう。
なぜなら今言ったようにこういう仕事を嘗めてるからです。
もっと言えばさげすんでいるのかもしれない。
もしなりたいなら…・
なんであろうと、仕切り直して本気の本気で取っ組まないと無理です。
いい加減で食える。そういう仕事は世の中にない。

むしろエラ~イ方の天下りとかならそういうのあるかもね。
週一回に二時間会議に出てすわっとるのみとか。
思うに仕事そのものに貴賎はなくてもその仕方に貴賤はあるのでは。
自分の仕事をさげすむ。
そういう人はさげすまれる。
だって仕事を通して自分が自分をさげすんでいますから。

まして占い師って「師」なんですよ。おわかりか?
占いの師じゃない。ざっくり言えばある意味「人生の師」じゃないとできませんよ。
人様の人生を左右することだってある仕事なのですから。
だから占術覚えさえすりゃ即そのままなれるなんてありえない。

アンタそんな簡単に「師」になれますか?