金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

霊験とは?

こんなことがあったけど・・・霊験か否かと聞かれることがありますが、それはどこまでも共通了解の問題です。
そこを離れては意味を失います。
例えばガンが祈って1000回治ってもそれは偶然だと思う人から見れば要因は別にあるということでしょう。
それをどう思うかはまさに人次第です。
同時に信じる者に対して第三者がそれは迷信で霊験ではないなどということもできないのです。
そのブラック・ボックスの部分こそが信仰なのです。

だけど、少なくともこれこれこういうご祈祷をしてくれというなら結果が出れば霊験と言えなくては変ですね。共通了解がなかったことになる。
昔、私の師匠寺の信者さんで聖天信仰して凄く儲かった会社経営者がいました。
三年連続、10倍の税金を払った
それで大喜びしていましたが・・・たまたま友人に誘われて、よそにお参りに行ったとき「それは聖天様なんかのご利益じゃないですよ。あなたには大日如来がついております。だからですよ。」と言われてその気になった。
それで「もう聖天様なンかの御祈祷はいらないよ」と言ってきたそうです。
それでその方は聖天さんやめて信仰を移された。
その後の話では、あれよあれよというまに商売は駄目になり、おかしなこと考えて刑法に触れたり、ついには早くに亡くなりました。
この人は信仰があったようでぶれている。つまり聖天様でなく利益を信仰していたんでしょうね。
これじゃダメですね。