金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

羯磨型聖天を拝んで


今回の浴油祈祷でよそのお寺から羯磨型のお聖天さんをお預かりしてお祈りさせてもらいましたが、羯磨型というのは祈願を前に推し進めると言いう強いパワーが感じられますね。
同じ方向向いているからそんな風に思うんだろうか。

でもそういう印象は祈願上微妙な違いがあるのかもしれないです。
例えば普通のタイプの御尊像だと特殊な祈願を除くと横から拝む感じで浴油するんですね。
顔は横向いてるので、こっちは浴油のたびにひたすら呼びかける気持になる。

双身毘沙門天なんかだとムキは同じだけど背中合わせだから祈願の表も、こちらでは気が付いてないその裏面も見ていただく感じに思う。

まあ、あくまで感じ方だけのものでどれがいい悪いはないけど。
余談ですが今回多羅を大きくしたら一寸大きくするだけで油の飛びが全然違います。
九寸多羅は使いやすい。前は七寸だったから別に加工して淵つけてもベッタベタでした。