金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

交流する西国修験


私の祖父・高橋巖は愛媛のひと。高知に通って学んだ「いざなぎ流」の大夫をやっていたと父から聞いていました。
私自身は祖父から一法も受けていないんです。小学生の時にはもう亡くなったので。
五寶大神という神様と夷・大黒らしい像だけ譲り受けた。

私の師僧の白戸師匠も四国愛媛の出です。
今回の宿曜講習の間にそうした高知の呪術系譜につらなる術を知る方と会って色々話しましたが、なるほど無き師僧の言っていることとここは近いなあと思いあわすことが多々ありました。

わが師の懇意にして頂いた先輩・田邊辰嶽先生もいざなぎ流の秘儀「星の盛替え」などを知っていたといいます。田邊師は気合術の濱口熊嶽師とも懇意だったそうです。

どうも大方の本などにかいていない部分で石鎚修験の行者にもそういういざなぎ流「物部修験」の法を学んだ人がけっこう多いようです。
九州の修験者も石鎚山まで来るものが多かったと聞きました。
私の師匠は英彦山豊前坊大天狗の「飛竜剣」の呪法も伝えていました。
これも英彦山の修験と石鎚の修験が交渉があった好例だと思います。

よき人と出会いそのあたりの理解がグッと深まりました。