金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

因縁をほどく毘沙門天信仰

何か天部信仰したいというのであれば私は毘沙門天を勧めます。

正法護持の天といわれる。

聖天様より勧めるかと言えば正直そうですね。

聖天様は切羽詰まった祈願にはいいでしょうけど難しさもある。

向き不向きがある。

結構好き嫌いがはっきりしている。

 

多聞天の別名もあり、これは最も多くの名で聞こえた天の意味ですが、仏教ではいかなる説法座にも列座した最も仏法を聴聞した徳の高い天であるという解釈になっています。

この天の優れて負わすところは信仰するほどに、浮かばれず。苦海に沈んで餓鬼になっているような先祖や有縁の精霊を面倒見てくれる点です。

ですから滅罪の本尊ではないものの滅罪の功徳も兼ねるといってもいい。

普通の天部の利益には見ないところです。

また出離の功徳あるのはこの天の常の天部につと優れたるところで、これは毘沙門天、弁才天、深沙大将など一部の天に限られた御利生とされています。

深沙大将はこの天の御化身であります。

深沙大将は泰山府君と同じ神とされ、元来、泰山府君は道教由来の神様ですが陰陽道の主祭神として知られ、密教においては太山府君と書いて閻魔王の八眷属の一人もしくは十王の一人とします。

こう考えれば太山府君は要するに冥界の亡者を導くために毘沙門天があらわした姿ともいえましょう。

 

10月は毘沙門天八方祈願祭です。この機にご縁をつないではいかがでしょうか

詳しくは右サイドの行事日程参照