金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

意密の中の意密

今朝起きて准胝独部法をして、月輪観をしました。

今までは広げる広観と縮める斂観がどうもわざとらしくてうまくいかないのです。

月輪は十五夜の満月みたいなキンキラのは駄目で霧の中にぼんやりあるように観じろと言う。

 

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写真は金剛尊院様の准胝様

 

そういえば加行でやったように月輪は浄菩提心なんだなと思ったら・・・急に広観が始まった。

そうだ!大日如来の菩提心は全宇宙に満ち満ちている。

そう思ったらもう際限なく広がる。

 

それで斂観はそれが縮んで今度は自分に収まるイメージなんですが、今回はミクロ単位まで縮まってから大きくなって等身大になった。

原子や分子単位まで浄菩提心。

なるほどね。自分の無辺のイメージってそうなのかと自分のことながら変に納得しました。

 

思えば月のイメージだけででかくなったり、小さくはならない。

月はそういうもんじゃないものね。バカでした!

 

月のイメージでなく菩提心という理解を先行させるべきだったなと思いました。

観想には理解がいる。

意密の中にも意密がある。そういうことですね。