地龍といってもミミズの話ではありません。(笑)
こんなこと言うと叱られますが、テレビなんかで見ていて台風などで道が裂けて土が見えたりすると.「ああ。地龍が外に出たかったんだな。」と思う場所もある。
勿論全部じゃないけどね。
地龍は大地のエネルギー。
普段は本来外気にさらされている土がアスファルトでどこもかしこも覆われてエネルギーの出どころがない。それじゃ本当はまずいんですね。
だからそのエネルギーが台風の力を借りて放出されたと言ってもいい。
天部では最も大力な天のひとつは地天だという。
総てを荷載しているから。
だから地鎮祭では大地の一角を地天から借り受ける旨読まれます。
最近所子供は土いじりしない。土自体を穢いと思っている。
親がバカだからそう教える。「土なんかさわれば病気になるのよ!」と教える。
そういうままに育つと、大地に生きる生き物や山や土地に触れる仕事の人まで軽蔑するノウタリンが育つ。
土がついてると頭から穢いと思う。
衛生観念と不浄観は別だ。
私体の体内には大小便がある、でも収まるところに収まっているから不浄じゃない。
大小便を出すから不浄なら生き物はすべて不浄だ。
でもそれが口の中にあったら大変だ。
そのように何でも適在適所だから土自体を口に入れたりしては駄目だけど、土はすべてを生かし、浄化するエネルギーを持っている。私たちは大地に育ったもので生きてるじゃないか。
動物は土を食べたり、土におなかをつけて病を治す方法を知っている。原始時代は人間も近いことしていたはず。
どんな食べ物も薬も化学物質も大地を間接的にせよ、直接的にせよ、土をぬきにしては手に入らない。
どんな巨大な動物の死体も土に帰る。
人間が滅亡したらその文明もやがてはすっかり土にかえる。
土は大きな地球のパワーそのもの
土面から遠い超高層マンションで生まれた子供は弱くなる傾向があるそうです。
アスリートは出ない。
土は私たちを生かしている。
方位術の大家・林巨征先生から教わったのも土から財を生む秘法
五行だったら金があるから金を使うのでは?と思うけど違うんですね。
だから密教でも地天供は増益法です。
聖天様が大きらいだった新安流の浄厳さんは「何が悲しくて常随魔の聖天なんか拝む。吉祥天や地天を拝んだらいいのだ。」といわれています。
聖天様のことをそうは思わないけど大地は見直さないといけないと思う。