お金を儲けるにはと昔、不動尊 虚空蔵 巳様を祀った方がいました。
どなたかにすすめられたようだがこれは酉 丑 巳の金局三合から考えたのだろう。
虚空蔵菩薩や巳様は世間的に言えばお金の神様だし、不動尊だって商売祈る人は多い。
だから何も悪くはないが、金局三合は金だから財宝という考えはいささか違う。
五行思想で言うなら財は土のつかさどる世界。
そこで道教では土地神が財宝神だし、密教でも堅牢地天や地蔵菩薩は財宝の功徳を持つ。
堅牢地天が財宝の利益があるのはあまり知られていない。
聖天さん大嫌いで生駒の湛海律師に盛んに聖天供なんかするのはやめろと言った浄厳阿闍梨は「聖天のような魔物の類に帰依するなら、地天や功徳天や地蔵を拝めば事足りる」としている。
堅牢地天は地球の精霊であらゆるよきものは地球に既にある自然からの産物である。
地蔵菩薩本願経に言うようにあらゆる物を荷載するもっとも大力の天である。
そこで大地のイメージワークをしてみましょう。
まず椅子に腰かけて座る。背中はもたれないほうがよい。
手は定印でいいでしょう。
定印は上に向けた左の掌に右の掌を上に向けて重ねます。
親指は向い合せます。指先は本当はお互い微妙につけないのが良いとしますが今がつけても構いません。
あらゆるよきものが大地の底に眠っている。
この大地とはあなた自身でもあります。
「オンハリチビエイソワカ」と一声唱えます。
その大地が震動して巨大な地天が湧出します。
この地天は伝統的に貼女神です。
ふくよかな太めの女神様がいいでしょう。
地天が両手を上に高々あげます。
イメージとともに定印から両手をゆっくりあげて両手のてのひらでものを持ちあげている姿勢をみましょう。
その上に宝塔が出現します。
七宝金色の素晴らしい宝の塔。
この塔は地天が持っているように見えて実は塔自らの力で宙に浮いています。
「オンベイシラマナヤソワカ」と一声唱えると宝塔は毘沙門天王になります。
金色の甲冑をつけ、頭上に金色の兜をかぶる。
右手には宝の棒 左手に先ほどの宝塔がのっています。
両手を額の前で合掌します。宝の玉のように少し膨らませて合掌します。
先ほどの真言を唱えます。
オンベイシラマナヤソワカ
オンベイシラマナヤソワカ
オンベイシラマナヤソワカ
オンベイシラマナヤソワカ
オンベイシラマナヤソワカ
宝物が手にした宝塔から降ってくる。宝の玉でもいいし金の粉が雨のように降ると考えてもいい。そういうものでなく欲しい人材や家など何でもいいのです。
可愛い小犬が欲しいなら小犬でもいい。それを宝に混ぜてふらせます。
それらはあなたの周囲にうずたかく積もります。
合掌をおろし、定印に戻すとすべてはその中に納まります。
再びオンハリチビエイソワカと唱えると毘沙門天は宝塔に変わり、消えていきます。
堅牢地天はゆっくり大地に沈んでいきます。
イメージが終われば地天と毘沙門天に感謝のため般若心経を上げるかそれぞれ真言を何回かあげて終わります。
ただのイメージワークではなく祈りでもありますから最後の感謝はとても重要です。
これがないとただの夢想の類でしかない。効験はありません。
これ、ぬかしては駄目です。