浄厳阿闍梨の「不動忿怒瑜伽要抄」
これぞ深秘の書。
浄厳さんの著作は多いけれどこれほど深い内容は珍しい。
一種の秘伝書でわからない不器の奴にはわからないと書いてある。
例えば不動尊の印相にしても「普通真言蔵」では印はとりたててないとされているものもきちんと説かれている。深秘の所以でしょう。
時間かけてじっくり読みたい。
大森先生の話ではこれは一つには聖天行者だった生駒の湛海さんにあてた書という。
お友達の湛海さんになんとか聖天なんか拝まないでもとの不動行者にもどってほしかったんでしょうね。
湛海さんは10万枚の護摩を何度も焚くほどの行者でしたから。
浄厳さんは一種の原理主義者で「大弁才天秘訣」でも宇賀弁財天をこっぴどくこきおろしている。
まあ、私は原理主義じゃないから賛成はしません。宇賀神も拝んでいますし。
でも浄厳阿闍梨はきわめて勝れた稀有の密教者であることはもちろんわかります、