金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

孔雀明王の目覚め

今回の疫病対策で修法の話がいろいろ出た。

私は十一面観音供に荼吉尼天供でお守りなどをつくったが、ほかにも薬師如来・牛頭天王や七麻旦利法や療痔病経法などいろいろある。

私の知り合いの行者さんたちもそれぞれに様々な方法で祈ったようです。

そんな中で孔雀明王法の話も出た。

でも霊狐さんから「孔雀明王は昔にきて日本中の悪魔や鬼神をたいらげた。だが今はもうずうっと長く眠っている」と聞かされていた。

かなり怖いらしく、霊狐さんも恐怖しているのが孔雀明王。

前にも言ったが霊狐さんにいわせれば、台座に乗っている菩薩像は飾りと言っては失礼だが、一種の荘厳であって本当は下の方の孔雀が孔雀明王の本体らしい。

孔雀(くじゃく)のイラスト

だが今は眠っているという。

それは誰も孔雀法などしないからかもしれない。

昔は真言宗廣澤方の大法として知られた。

今は祈雨などしないからね。大法としてやっているのは聞かない。

でも孔雀経は祈雨ばかりでなく天変地異から疫病まで広く収める。

恐ろしい孔雀の王は一切の大力の鬼神を抑えてしまう力がある。

 

私は大法なんぞやる身分でもないし、そんな用意も徳もない。

だが孔雀の略法というのがあるので弟子などにも配って少し拝んでもらおうかとも思っているが…

まずはわたしが拝まないといけないな。

微力だが孔雀明王の目覚めを待って。