わが師は祈祷をもっぱらにしていたが柔和な顔でしたので「あの顔で祈祷きくのか?」という人もいたらしい。
「ほお、祈祷は顔で効くのか?」と笑っていたが、同時に「味噌の味噌くさきは上味噌に非ず」ともいわれた。
大体行者さんというと不動明王の行者が多い。
日蓮宗では鬼形鬼子母神さんですね。
初行の100日は。
不動様も鬼子母神様も本尊が憤怒形だから感応道交すると似んだと思う。
まあ、悪いことではない。
だがことさらにこわい顔になって目つきが悪いのはどうかと思う。
無理に作るのはみっともない限りだ。
師匠は聖天行者なんでやはり柔和なゾウさんっぽいお顔だった。
私の知る限りゾウさんポイ行者さんは良い聖天行者である。
聖天寺院に行ってゾウさんっぽいお顔の方がおいでなら、まあよく拝んでいるんだと思う。
※ゾウさんに似てない人はダメという意味ではないですよ(笑)
以前お弟子で青面金剛を故あって拝もうというものがいて、調べるほどにとても怖い仏様だとわかり不安に思っていたら、伊矢野師から「大丈夫だ。アンタ猿ににてきたから。眷属に似てきたら縁ができて来てるんだ。」といわれたそうだ。
まあ、そんなもんですね。