明朝から三座ではありますが弁天浴酒を始めます。
これは弁天様でなく宇賀神様をお酒のお風呂に入れる方法です。
そもそもの弁天様は最勝王経では智恵、学問、戦勝、弁舌の神で無形の利益を与える神。
吉祥天はこれに対して徹底的な福の神のイメージ。
しっかりと弁天s間が出てくるのは金光明経とその異本の最勝王経だけ。
ただしそこで語られる弁才天はあまり財福中心という感じはない。
一応誓願に名声を求めれば名声を、財を求めれば必ず財を与える。疑うなかれとはありますが・・・
弁才天が弁財天になって初めて徹底した福神になります。
どう違うか。弁財天は宇賀弁天のことです。つまり頭の上に宇賀神の乗るタイプ。
宇賀神って宇賀之御魂命です。早い話がお稲荷さん。
エーツ、狐でなく蛇でも?というだろうけど蛇は狐よりコアなお稲荷さんの神獣なのだ。
それが証拠に神仏分離前のお稲荷さんの代表的な軸は下の方に向かい狐がいて、それより上の方に向かい蛇がいる。
真ん中には堂々と「宇賀神」と書いてある。
お稲荷さんが弁天様とコンビになったのが宇賀弁天ですか。
そりゃあ強いわね。
財福求めるなら断然こっちの弁天さんですよ。
そう考えると結局弁天浴酒はお稲荷さんの秘法ということにもなるんですね。